古民家の犬走り(外壁横の通路)がなぜか土のままでしたので、雑草が常に生えてきて大変でした。そこでDIYで土間コンクリート工事する事にしました。
微小のコンクリート補修は行った経験がありましたが、本格的な工事は今回初めてとなります。その為、数多くの失敗事例も含まれていますのでご参考になればと思います。
ちなみに諸事情により1日の作業時間が取れず、何日かに分けて工事を行いました(本来はコンクリート打設は一度に行うのが正しいので、真似しないようにして下さい)。
まずは土間コン工事する箇所の土を掘ります。色々調べた結果、車などの重量のかかる場所で無い場合は厚みがそれほどなくても大丈夫みたいなので、今回のコンクリートの厚さは5センチとしました。
ちなみに土間コンクリートの1ブロックは182センチ×120センチで作る事にしました。
木枠を設置していきます。ホームセンター等で必要な長さや幅に板を加工してもらうのも比較的安価ですので良いと思います。私の場合は通常のままでは車に乗らなかったので、加工してもらいました。
水糸を張り、横ラインは水平器を使って水平を出します。木枠は勾配をつけながら設置します。勾配は2度以上が理想だそうですが、この辺りは水平器を使って目分量で行いました。
木枠の外周は鉄筋や杭を使って動かないように固定します。コンクリートが固まる工程でかなりの圧がかかるそうなので、しっかりと固定します。
ホームセンターで購入したワイヤーメッシュを、必要な長さに切断します。通常のワイヤーメッシュは200センチ×100センチです。
今回はワイヤーメッシュを使用しますが、スクリューメッシュでも強度に問題無いようです。スクリューメッシュの方が安価です。
ワイヤーメッシュ同士を繋げる場合はU字結束線(結束ワイヤー)を使用します。安価なもので良いと思います。
ハッカーと呼ばれるU字結束線を締め付ける道具がありますが、こちらは使うのにコツが必要なようで、結局私は使えずに手で締め付けました。
ワイヤーメッシュを設置します。ワイヤーメッシュの下にコンクリートが流れ込むように、浮かせる為に小石を使いました。専用のブロックもありますが、高さがそれほど必要でない為、小石で代用しました。
余談ですが土間コンを打つ場合、コンクリート内はなるべく異物が入らないようにするのが理想だそうです。今回使用した小石や専用ブロックも出来れば使用しない方が良いようで、プロは何も使わずにワイヤーメッシュをコンクリートの中間に設置出来るようです。
コンクリートを打設します。時間短縮の為、インスタントコンクリートを使用しました。中の空気を抜く為に棒で刺したり圧をかけながら打っていきます。
ちなみに手練りでしたので大変でした。大量のコンクリートを打つ場合は機械を使用する事をお勧めします。
コテは大きめのもので全体を慣らしていき、小さめのもので整えるやり方が良いと思います。
ここで問題が発生しました。コンクリート不足で途中までしか打つ事が出来ませんでした。仕方ないので1日目はここまでとしました。
2日目。再度コンクリートを上から打っていきます(強度の問題があるのでお勧め出来ません)。
またしても、あと少しという所でコンクリート不足となりました。時間が無かったので再度持ち越しとしました。
3日目。中途半端にコンクリート不足なので、ダメモトで他で使用して残っていたモルタルを不足箇所に打ちました。
全体的に時間が無かったので、角面取り(角が直角だと欠けやすいので取ったり丸みを持たせる)と滑り止め(ホウキなどで上部を乾く前に滑り止め線をつける)は行えませんでした(本当は必要な工程です)。
予想通りといいますか、モルタル部分が違う色となりました。普段、人の目につく場所では無いのでこのままとします。目立つ場所である場合、サンダーをかけたり塗装するなどの必要があるかと思います。
1ブロックだけですが、これで一応完成しました。使用したインスタントコンクリートは25キロを11袋+α(モルタル分)でした。これだけの量でも手練りは大変なので(腰を痛めますので)繰り返しになりますが機械又は生コン車を使う事をお勧めします。
また、コンクリートは余裕を持って用意する事もお勧めします。全体的に工程時間がかかるので、皆様は余裕を持ってコンクリート打設を1日で終わるように計画して下さい。
ご参考になればと思います。
Writer 三河人