障子の張り替えを実施しました。
今までは和紙でしたが、今回はプラスチック障子にする事にしましたので、実際の手順を紹介したいと思います。
障子張り替え前の状態です。
約20年も使用したままの状態ですので、かなり和紙も汚れており痛んでいます。
まずは現在の和紙を剥がします。
綺麗に一度に剥がすには、全体を良く濡らしてから少し経過後、隅から障子紙一枚を丸々剥がす方法が良いそうですが、実際には既に何ヶ所か破れていた事もあり、何も考えずに剥がしました。
ですが、残った和紙をこの後一つ一つ剥がす事を考えると、この方法はあまり推奨しません。出来れば上記の方法で一度に剥がした方が効率が良いと思います。
剥がし終えた後、木枠全体を洗浄しました。木枠に付いていた糊を洗い落す意味もありました。
他の方の実践記事を見ますと「木枠は濡らさない方が良い」という意見もありましたが、この時は何も考えずに行ってしまいました。
後述しますが、今回の場合は濡らしても良かった状態でしたので、結果としては問題ありませんでした。
どちらが良いかは皆さんの判断で行って下さい。
今回の場合は、木枠の裏(障子紙を貼る面)に糊のようなものが頑強に付いていましたので、剥がし落とすのに苦労しました。結果としてカッターナイフで少しずつ削ぎ落としました。この作業がとても時間がかかりましたので、初めての方は注意して下さい。
実際に糊を剥がした箇所を見ました所、銀色の表面が出てきました。どうやらこの障子枠は「木材」ではなく「木に模したプラスチック製」で、ステンレスの面を持っていてそこに障子紙を貼るようになっていました。
ステンレス面になっていたのは、凹凸無く平面の方が糊付けがしやすいようにとの配慮かと思います。
結果として、木枠全体がプラスチック製だったので洗浄した事も問題ありませんでした。
台などに木枠を置き、プラスチック障子紙を上から仮置きします。
仮置き後は、片方の隅をマスキングテープなどで仮止めし、正式に貼る時の配置ずれが無いように位置決めしておきます。位置決めが終わりましたら、障子紙は巻き戻しておきます。
プラスチック障子貼り用の両面テープを木枠に貼っていきます。幅さえ合えば市販の強力両面テープでも良いと思います。
両面テープは、縦に全て貼った後にシールを剥がし、その上から横に全て貼ってシールを剥がす順番となります。
テープを貼り終えた後は、プラスチック障子をシワが付かないように軽く貼っていきます。この時、あまり躊躇せずに思い切り良く貼っていった方が良いと思います(基本、やり直しは効かないと考えて下さい)。
その後、中心から外側に向かって強く貼っていきます。指で押さえていくか、ローラーで押さえていくと良いと思います。
プラスチック障子への張り替えが完成しました。
私の場合は、貼っていく途中で躊躇してしまった事と、やり直そうと剥がし直しをしてしまった為に、少しシワや折れ目が付いてしまいました。
それでも一応それっぽく出来ましたし、コツも掴めましたので次回以降はもう少し綺麗に出来るかと思います。
最後に、参考までに購入した商品について記載します。
大直 プラスチック障子紙 巾94cm×長さ200cm(2枚分)
プラスチック障子紙 【 張り替えセット 約2枚分 】【3点セット】
ご参考になればと思います。
Writer 三河人