HOME > ブログ > コラム2024/02/16(金)

「みんなで大家さん」の考察

みんなで大家さん

テレビCMやネット広告等で頻繁に宣伝されている「みんなで大家さん」。ご存じの方ばかりかと思います。

不動産賃貸業としての観点から「みんなで大家さん」はどうなのか?について考察したいと思います。


「みんなで大家さん」とは?

ご存じの方ばかりかと思いますが、物凄く簡単に言ってしまえば
「みんなで資金を出し合って購入した不動産を賃貸に出して利益を分配しましょう」
というシステムになります。

共同出資で不動産購入しての不動産賃貸業と捉えれば、昔からある事業形態とも言えます。

ですが、「みんなで大家さん」のホームページの説明を見る限りでは、不動産に対しての所有権は出資者にある訳では無く、「みんなで大家さん」側にあるようです。

ホームページ上でも謳っていますが、あくまで「投資商品(投機商品)」であり、不動産賃貸業ではありません。
資金を出して利益が出たら分配されるだけの仕組みです。


実際の大家さん達の見解は?

私を含め、私の周りの大家さん達の間でも話題にすらなりません
不動産賃貸業でも無いですし、興味が無い・魅力を一切感じないというのが理由かと思います。

簡単に理由をまとめますと、以下の点になるかと思います。
・投資商品(投機商品)である
・不動産賃貸業ではない
不動産賃貸業としてのスキルは培われない
不動産賃貸業としての事業拡大も見込めない(=事業として見なされない)
・リスクに対してのリターンが少ない


「みんなで大家さん」の実態

以下のYouTubeチャンネルにて、論理的な分析で「みんなで大家さん」の実態を詳しく紹介していますので、ご興味のある方はご参考にしてもらえればと思います。
↓↓↓
資産形成チャンネル

「決算報告書の数字からの観点」「実際の現場視察による観点」等、憶測などの話では無く、事実として丁寧に解説して頂いています。

いくつかピックアップしてみます。


例)「日本ゲートウェイ成田」の場合

日本ゲートウェイ成田
日本ゲートウェイ成田

※当初は2025年春オープン予定
みんなで大家さんは自転車操業なのか?決算書を分析して見えた投資しない理由
公開されている決算書から、数字を基に理路整然と説明されています。



※2026年度末オープン予定に変更(内、10ヶ月工期中止)
みんなで大家さん「日本ゲートウェイ成田」のオープンがしれっと延期に?さらに新しく土地も購入!?最新リリースを読んでみた
「みんなで大家さん」の商品がどのように回っているかを説明されています。



【2026年には開業しない】みんなで大家さんの衝撃的すぎる書類が会社に届きました|ゲートウェイ成田はまだ約2%しか完成していません
プロの建設業者の方へのインタビュー&解説が行われています。


みんなで大家さん「土地の価格は適正?」成田の地価公示を見ると衝撃の価格差がありました…
「みんなで大家さん」の商品の実際の資産価値について説明されています。

【現場映像】ゲートウェイ成田の開発地を見に行きました|みんなで大家さん

【第25期決算書】最新のみんなで大家さんの決算書を解説|どれだけファンドを販売したのか?土地代が1000億円増えている?詳しく紐解いていきます
最新の決算書内容について解説しています。


まとめ

最後に簡単にまとめますと、以下になります。

・「みんなで大家さん」の商品を扱っている親会社が「共生バンク」
・その共生バンクと成田市が組んで進めているのが「日本ゲートウェイ成田」プロジェクト
近隣の参考土地価格の100倍ほど高い価格で投資家は土地を購入している事になる
・簡単に一言で表すなら「自転車操業」状態
・プロの建設業者があらゆる資料を取り寄せた限り「日本ゲートウェイ成田」に建物が建設される事は無い
・間接的に私たちの税金が投入されていて今後大問題になる可能性大
・行政に対して問題提起しているが現状は一切動こうとしていない
世間に知れ渡る時には大問題になって収拾不可能な事態になると予想


ご参考になればと思います。


Writer 三河人 


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